こんにちは、イチコンです。
このたび、イチコンはコニカミノルタ株式会社さん(本社・東京都)の 価値共創プラットフォーム「AccurioDX」に参画いたしました。
AccurioDXとは?
AccurioDXは、コニカミノルタの印刷技術と参画企業の印刷物を使ったマーケティング施策を合わせた、新たなビジネスモデルの構築を目指しています。
同社は、カメラ用のフィルムや機材類の販売・製造から始まり、現在は業務用・家庭用プリンターメーカーとして知られています。
従来は、プリンターやインクなどの販売とメンテナンスを主体とするビジネスモデルを展開してきました。
これに対し、AccurioDXは、デジタル化の進展により減少傾向にある印刷の機会を増やすための試みです。
同社は、印刷物の発注者であるブランドオーナーや企業と協力して、印刷物を使ったマーケティング施策やコンサルティングを実行することで、印刷物をより効果的に活用できるように支援します。
さらに、印刷物を情報を伝えるだけでなく「コミュニケーション媒体」と捉えて、もっとも価値のある形での提供を目指し、コミュニケーションに対する意識の変革や、業種を超えて協力して価値を共に創出することを目指します
出ろ、いけ、やれ
AccurioDXのチーム「Doroxsai」には
①出ろ ②行け ③やれの3つの行動指針があります。
①出ろは、固定概念の外に出て型にとらわれない自由な発想、
②行けは、自らお客様のところへ行って話を聞く、
③やれは、お客様のところで見つかった課題に対しなんらかの形で行動を起こすことです。
既に、コニカミノルタさんは複数の企業さんと事業を始めていらっしゃいます。
イチコンとは何をするの?
実はまだ決まっていません。
ですが、まず、コニカミノルタさんの立体コピー機「Partner Vision®」の活用法について、イチコンならどうするか聞いてみたいとご提案いただきました。
立体コピー機「Partner Vision®」
当初は、視覚障がい者の方のサポート用品として開発されました。
図形や絵柄など視覚に頼る要素が多い情報でも手で触れることができるようになるため情報を理解しやすくなります。
主に学校での授業、口頭での説明や音声を聞く時の補助資料作成などに使われてきました。
立体化する方法ですが、インクを封入したマイクロカプセルを塗布した専用のカプセルペーパーと現像装置を使います。
印刷したい内容をカプセルペーパーへコピーすると印字部分にインクカプセルが転写されます。その後、現像装置に通すと、装置から照射される特殊な波長の光に反応したカプセルが気化して中のインクがふくらみます。ふくらんだ状態でインクが固着されることにより、印刷物が立体的になって、触れて読むことができるようになります。
発泡量は目的に合わせて10段階から選択できます。
※現像装置から照射される光は人体に影響はありません
現時点では白黒印刷のみですが、立体コピーは従来の印刷にはない「触れる楽しみ」と「通常の印刷にはない視覚効果」があり、視覚障がい者の支援だけでなく表現媒体としても力を秘めています。
実際に立体コピーを見て、触れてみてほしいとコニカミノルタさんのスタッフさんがイチコンへご来社されて立体コピー説明会を開催されました。
立体コピー機を使って何ができるかをイチコン社内でも相談。制作部のデザイナーだけではなく、営業スタッフや普段制作には関わらない事務スタッフも含めて、本社・支店、正社員・時短勤務問わず全員からアイディアを募集することにしました。
期間は一カ月、投稿用紙にはアイディアの概要だけでなく、実際に商品化するつもりで考えてほしいということで、名称の記入欄もありました。
集まったアイディアはイチコン社内のプロジェクトチームとコニカミノルタさんのマーケティングチーム、それぞれで検討しました。
審査基準は、「わかりやすさ」「実現しやすいか」「収益性」など商品化にあたっての実務的な面はもちろん、ワクワクする販促を掲げてきたイチコンらしい「楽しさ」、地方の中小企業であることをマイナスではなくアドバンテージにできるよう「地域貢献」なども含まれます。
イチコンチームでは「あったら面白い!」「これ、ワクワクする!」と感じさせるアイディアが票を集め、
コニカミノルタさんでは「子育て世代にヒットしそう」「ダイバーシティにマッチするのでは?」と思われるアイディアが好評を博しました。
イチコンとコニカミノルタさん、それぞれの着目点は違っていましたが、大手企業のコニカミノルタさんにもイチコンのアイディア力を認めてもらえたようで、光栄だし嬉しいです!
どのアイディアが選ばれたのか、商品化する・しないなど具体的なことはまだお伝えできませんが、また何か続報があればこのブログでもお知らせします!