3月某日、イチコンへ業界仲間でもある日光プロセスさんから3人の方が5日間の動画研修に来られました。動画を作り始めて約6年。イチコンのスタッフも先生として教えられるほどになりました! ついにこんな日が……
「動画づくりを印刷業界で!一緒にやろうよ!」 実は動画も“ものづくり”の一環で、仕事の数だけ作り手が必要。そこで、印刷会社の出番です!
印刷と動画。紙とインターネット。全然違うようにみえて、でも「情報を伝える」というのは同じ。そして、動画を作りたい人は全国にいて、印刷会社はどの都道府県にもある。
デザインや撮影、画像の編集などノウハウも活かせる!
地方でもやれる!みんなでやろうよ!コロナ禍で、ますますその思いは強くなりました。あちこちの印刷会社さんに呼びかけ続けて約半年。イチコンの熱い思いに日光プロセスさんが応えてくれました!
日光プロセスさんは東京と大阪に拠点があり、企業や展覧会のポスターやカタログ、ノベルティなどをたくさん作っていらっしゃいます。100人以上の大きな会社です。コロナ禍で印刷需要が落ち込む中、「動画を会社の新しい柱にしたい」「映像から印刷物、印刷物から映像、両方できたら。イチコンさんとなら一緒にやってみたい」そう言ってくださいました!
今回出向で来られたのは制作のNさんと工程管理のYさん、営業のMさんです。3人とも三条市は初めて、動画づくりもMさんとNさんは初めてだそうです。
「人に伝わる動画を作るにはどうすればいいのか勉強したい」とYさん。
Mさんは「お客様にきちんとお話するためにも、動画の作り方を学びたい」と。
展示会のリーダーもされているNさんは「展示に動画を取り入れたい。動画でできる表現を広げていきたい」と意気込みを語ってくれました。
動画班も教えるのは初めて。5日間という限られた期間で何をするか。どう伝えるか。一生懸命考えました。動画の工程は大きく分けて「企画」「撮影」「編集」の3つ。まずは撮影にチャレンジ!今月から配信を始めた「まるチャンネル・動画力向上計画」を一緒に撮影してもらいました。
次は編集です。日光プロセスさんの会社紹介動画を写真から作ってもらいました。
「こういう会社ですというのを伝えたい」
「見る人がわかりやすいように、製品の画像を増やしては?」
「印刷機械の写真から出力した商品の写真という流れは?最後に見せたいものをいっぱい流した方がいい?」
「それは技法のひとつ。同じ素材でもBGMを変えるだけで雰囲気が変わる」
矢継ぎ早の質問に動画班は一つひとつ丁寧に答えていきます。
撮影、編集の次は「企画」。これがなければ始まらない!動画の設計図「コンテ」づくりです。展示会で上映する3Dスキャナー紹介動画の絵コンテを書いていただきました。
「例えばエンディングもただ「ED」と書くだけでなく、どんな映像にするか文字色、イメージなど説明を入れる」
「時間の割り振りなども書きますか?」
「します。CMなど時間が決まっているものやお客様から聞かれた時も書きます」
イチコンが作ったコンテも見せながら説明すると、コンテへト書きや簡単な絵が付け加えられていきます。
「セリフのシーンもテーマやできればシナリオがあった方がいい」
「長くなっても大丈夫?」
「コンテのページ数が増えるのは怖くないですよ(‘ω’)ノ」
議論は真剣に、だけど「楽しむことを忘れない」のがイチコン流。
時計の針を見て「もうお昼だから、ごはん食べに行こ」と誰かが言えば「どこ行く?」「あの店にしようよ」とっておきのお店を案内しておもてなし。時々笑い声も上がる5日間でした!
研修を終えた3人は
「コンテは知らない世界。でも、ほんまにクライアントさんの打ち合わせの時に大事なものとわかりました」
「新しく業務として形にできるよういろいろ考えたい」
「まずは会社のPR動画をバンバン作っていきたい」
と気合い十分!
「戻ったら動画を完成させて送りますね!」
そう約束して、新幹線に乗って行かれました。ありがとうございました!
お互いに勉強になった5日間だと思います。
コロナ禍で、これからは「協業」「コラボ」のようなことも大切だとなんとなく感じて今回に至りました。もしかしたら大手さんはとっくにこういうところが進んでいるのかもしれません。コロナ禍が中小企業にも気づかせてくれました!
イチコンは新時代にむけて「迷ったらまずやってみる!」の精神で、今後もいろいろと挑戦していきます!